職人歴30年の職人しか教えられない、ジュエリーの使い方を教えます
覚悟して読んでください。おそらくほとんどの方が、今までのジュエリーに対するイメージが変わってしまうと思います。
ジュエリーに対するイメージや知識と言うものを、少なからず皆さん持っていると思います。
ジュエリーを今までに何度も買ったことある方は、販売員の方と接する中で得た知識でのイメージを持っていると思います。また今回はじめてのジュエリー購入だとしても、なんとなく世の中に流れる情報でイメージと言うものを持っていると思います。
ですが今からするお話を聞くと、ほとんどの方がびっくりします。ジュエリーに触れてきた時間が長ければ長いほど困惑するかもしれません。何故かと言うと皆さんが知っているジュエリーの知識というのは、全部ではありませんがほとんどがジュエリーを売るためのセールストークのための知識だからです。そこから生まれたイメージは本質とは思いのほかずれているからです。
今からするお話はあくまでジュエリーの本質から見た“ダイヤモンドジュエリー”の使い方であり、世の中に流れている情報を否定するものではありませんので、その辺はご了承いただいた上でお読みください。
ダイヤモンドジュエリーとは?
まずは、ここでご説明するダイヤモンドジュエリーと言っている言葉の定義を簡単にご説明いたします。
ジュエリーと言うのは“宝石と貴金属を組み合わせて作られた「装身具」と言う表現が、最も簡潔にした言い方になります。
宝石と言うのはダイヤモンドやサファイアやルビー、エメラルド、その他様々な希少性が高く美しい外見を持った鉱物のことをいいます。
ジュエリーにおける貴金属と言うのは代表的にはプラチナ・金・銀のことをいいます。 ここでお話しする「ダイヤモンドジュエリーとはダイヤモンドと言う鉱物を、金もしくはプラチナで作った枠に留めて作り上げられたジュエリー」の事とさせていただきます。
ダイヤモンドジュエリーをお使いいただく際に気をつけないといけないというか、心配になる点がいくつかあると思います。それは、
- ダイヤモンドが傷つかないか?割れたりしないか?
- ジュエリーの金属は腐食したり変色したりしないのか?
- ジュエリーは壊れたりはしないのか?
- ダイヤモンドが外れたりしないのか?
という点だと思います。これらがすべて解決したら安心してお使いいただけますよね。
ダイヤモンドが傷つかないか?割れたりしないか?
ダイヤモンドジュエリーに使われているダイヤモンドは、地球上で一番固い鉱物です。ダイヤモンドはダイヤモンドでしか削ることはできません。ですのでお使いいただく中でダイヤモンドが傷つくことは基本的にはありません。指輪をはめたまま洗い物をしても傷つくのは食器のほうです。
確かに高度は高いのですが硬いものに挟んで衝撃を受けると割れることはあります。ぶ厚い鉄板の上にダイヤモンドを置いて鉄のハンマーでたたくと、割れることはあります。必ず割れるということではありませんが、何度もたたけばほぼ割れます。ですがここまでの衝撃を人が身にいつけている状態で起こることはあり得ませんよね。体のほうが耐えられません。ですから基本的にはダイヤモンドは身に着けて使う中で割れることは無いと言えます。
またダイヤモンドは人の生活の中で使うすべての薬品などに侵されることもありません。お家にある薬剤の中で強いと言ってもカビキラーやパイプユニッシュのような塩素系のものが精一杯です。ガラスでも耐えられる薬物ですので、ダイヤモンド侵すことなど絶対にできません。
後は熱に対する耐久性ですが、ジェットライターでかなりの時間直接焼いて、そのまま水につけて急冷すると割れたり変色することはありますが、かなり真っ赤な状態まで熱すればという話なので、そんなこともわざとしない限り起こりません。
ですので、ダイヤモンドはジュエリーとして使っていく中で、壊れることはないということがお分かりになったと思います。
理論的には割れることは無いのですが、ダイヤモンドの品質が異常に悪い場合は、割れる可能性があります。
ダイヤモンドには石の目というものがあり、石が結晶する際に完全均一に結晶するわけではないので、結晶の方向やムラのあるところに衝撃がかかると割れることがあります。品質が悪いダイヤモンドは不純物や空気などが沢山入っており、その部分は結晶のムラが発生しております。そこに衝撃がかかると割れることがあるんです。ですから目に見えるような不純物の入っているダイヤモンドは割れる可能性が不純物がない物に比べて高いことだけは知っておく必要があります。
またダイヤモンドを留める際に厚がかかりすぎて割れる寸前の状態になっているものがありえます。これは目で見てもわからないです。余程の知識があって、ルーペを使ってみない限り見分けることは出来ません。
ジュエリーの金属は腐食したり変色したりしないのか?
先ほどもお話ししたように今回は金とプラチナで作られたものに限ります。
金は日本では一般的に18金が使われております。ハワイアンジュエリーなどのアメリカ製品は14金が主流です。プラチナはチェーンは基本Pt850、そのほかの製品はPt900が中心で、ブライダルや華奢な製品はPt950が使われていることがあります。
ではこれらの金属が生活の中で侵されることはあるのか?ということについてですが、金やプラチナは王水に溶かされることはあります。王水は濃塩酸と濃硝酸を3:1の体積比で混合してできる液体なのですが、こんなものはお家にはありませんよね。金はヨウ素によっても溶かされます。ヨウ素はヨードチンキという薬に入っていますが、その中に付け込んでおく人もいませんよね。
ですので、金やプラチナはお家にあるような薬剤で侵されることはありえません。
ということは、着けっぱなしで生活しても薬物による腐食はないということになります。例えば温泉に入ったり、食器を洗ったり、カビキラーを使って掃除をしても大丈夫ということです。
ただしジュエリーの金に関しては、金と銀や銅やその他の金属との合金ですので、合わせたほうの金属が原因で変色することがあります。最近の金は銅の割合が少なくなったので変色は少なくなりましたが、昔の金は使わずにかなり長い間放置しておくと、空気中の酸素に反応して銅の赤褐色のような色に変色することがあります。ですが変色してしまっても磨けば簡単に取れますので、その場合は修理を受けている宝石屋さんにもっていけば簡単に元の姿に戻ります。
また稀に14金のピンクゴールドは、硫黄泉の強い温泉に入ると銅の色が出てきて茶色くなることがあります。この場合も同様にクリーニングをしてもらえば直りますので、焦らずに直してもらってください。
ジュエリーは壊れたりはしないのか?
ジュエリーは壊れないのか?と聞かれたら私は必ずこう答えます。
「人間が作ったものですので絶対に壊れないということはありません。」
ですが、ジュエリーが高価な理由として、貴金属は再生可能な金属で修理が出来るというのが大きな特徴の一つです。最近の機械の発達もあり、基本的に直せないものはありません。
例えば指輪のサイズが合わなくなったら、大きくすることも小さくすることもできます。もしデザインが複雑な場合でも、はめるようにすることは可能です。
ダイヤモンドの入ったテニスブレスレットも切れることもあります。ですが必ず直ります。
ですので、ジュエリーは無くすことさえなければ、直しながらでも一生使える耐久性があるものだということを知っていただきたいです。
この耐久性が、ジュエリーが人々を魅了するエネルギーのひとつなんです。
ダイヤモンドが外れたりしないのか?
この心配をする方が非常に多くいらっしゃいます。
まずジュエリーには、指輪・ネックレス・ピアス・ブレスレット・バングル・アンクレットなどいろいろなアイテムがあります。貴金属で作った枠にダイヤモンドを留めてダイヤモンドジュエリーになります。ダイヤモンドは必ず金属の“爪”をかぶせるようにして留めています。その形は様々です。爪で押さえるように留めているので、爪が大きなものほど丈夫ではあります。貴金属が丈夫であるとはいえ、使っていくうちに摩耗したりぶつけたりして、爪が弱くなったり折れたりすることがあります。それが原因でダイヤモンドが外れてしまうこともあります。
ですが、ジュエリーは修理が可能なものです。外れたら直してもらえばいいのです。例えば婚約指輪の中心の大きなダイヤが外れるということは今まで30年ジュエリーを作ってきて一度もありません。ですが結婚指輪に入っているメレーダイヤや婚約指輪の脇に入っている小さなダイヤが外れたりすることはあります。ダイヤモンドが小さいほど爪も小さいので外れる可能性が増えます。ですが直せますので、購入の際に保証の確認をすることをお勧めいたします。サイズ直しは無料か?有料か?。ダイヤが外れた場合の費用はどのぐらいになるのか?無料で直してくれるのか?メンテナンスはしてくれるのか?その際の費用はかかるのか?などです。
当店では脇石などの紛失・破損に関しては人為的でない場合は工賃もダイヤモンドの費用も1年間は無料です。その後もダイヤモンドの費用はいただきますが工賃は永久に無料です。ちなみに磨きクリーニングは永久無料です。クリーニングを一年に一度していただくだけで、ずっと綺麗にお使いいただけます。
どんなものでもいくら使っても、買った時の状態のままを維持できるものなんてほとんど存在しません。汚れたり、傷ついたり必ず起こります。でもジュエリーはほぼ新品まで戻せるのです。これがジュエリーの価値で、凄いところなのです。
このことを知っている方はほとんどいらっしゃいません。クリーニングしてくれることや、サイズを直してくれることぐらいは知ってますが、メンテナンスをしながら使うものであるということを知っている方はほとんどいません。確かに宝石店に必ず職人がいるわけでもないですし、購入して頂いた方がみんなメンテナンスに来たら大変かもしれません。でもそうすることでジュエリーがより楽しく安心して使えるのでしたら、それはすべきことですし、知っておくべきことです。
もし他店で購入したジュエリーが壊れてしまったり、サイズが合わなくなった場合でも、こちらでお直しすることが可能です。こちらをクリックしてください→JewelrySalonPlanet 他のお店で修理できないと言われたとしても、是非一度ご相談ください。物理的に不可能なもの以外、今まで一度もお断りしたことがありませんので、直る可能性は高いと思います。
ジュエリーの修理でお困りの方は、是非一度ご相談ください。 こちらをクリック→JewelrySalonPlanet