職人歴30年のベテラン職人が薦めるダイヤモンドの選び方
一般的にダイヤモンドと言うと、硬くてとてもキラキラしていて美しく、そしてとても高価なものと言うイメージだと思います。 そのダイヤモンドをどう見分けるべきかは、なかなかわからないですよね。
そこでDiamondJewelでは、職人歴30年以上、オーダーメイドデザイナー歴20年以上の経験より、独自の目線で身に着ける方々の目線に立って、ダイヤモンドの選び方をお教えいたします。
これを読んでいただければ絶対にダイヤモンド選びで失敗することはなくなりますので、是非楽しみながら読んでみてください。
ダイヤモンドの選び方とは?
ダイヤモンドには「4C」と呼ばれる世界基準の品質基準と言うものが存在します。
- カラー(COLOR)
- クラリティー(CLARITY)
- カット(CUT)
- カラット(CARAT)
4つの“C”を基準に、ダイヤモンドの価値を決めております。 ダイヤモンドに触れた時に必ずこの「4C」を知ることになります。 その4Cの表を下記に記しておきます。
ここで、今までの情報と少し違っているかもしれない、30年以上ダイヤモンドを見て、お客様と対話し、ジュエリーとして加工してきた職人の目線で、 ダイヤモンドの選び方のツボをアドバイスさせていただきます。
単純に売る側の都合としてではなく、使う側に立った視点でお話しいたしますので、興味のある方はお付き合いください。 細かいことより、まずは結論だけ知りたい方はこちら!
カラー~Color~
カラーと言うものはダイヤモンドの色味のことで、 “Dカラー”が最上級で無色透明です。
そこからグレードが下がるにつれてほうじ茶のような薄い黄色みを帯びた透明色になっていき実際は、無色透明なもののほうがかなり少ないです。
ですが、実際肉眼で見るだけでわかる方は少ないと思います。 でも、無色透明なものと少しグレードの低いものを横に並べると、その差を感じます。
ダイヤモンドは単体で見た時に、色を感じない範囲のグレードは綺麗にしか見えないという点です。
さらに細かく言いますと、例えばDカラーとEカラーを並べても余程いい目をしている方にしか見分けは尽きません。ハッキリ言って宝石店の販売員の方でもわかる方は稀です。 DカラーとFカラーという2ランクの開きがあっても、ほとんど色は感じないと思います。 DカラーとGカラーを並べると、ほんの少しGカラーのほうに色を感じれるようになります。
D~Fカラーまでは、単体でダイヤモンドを見た時に色を感じることは、宝石を販売している人でもほぼできないということです。
確かにDカラーが無色透明ですので当然綺麗ではありますが、Fカラーまではティファニーなどのブランドでも使われているほど、品質として微々たる誤差でしかありません。
D~Fカラーであれば見た目の誤差はほぼないので、ダイヤモンドを選ぶ際にはご予算などと相談してFカラー以上を選べば間違いはない!ということです。
クラリティー~CLARITY~
クラリティーとはダイヤモンドが結晶化する際に結晶の中に空気や、カーボンと呼ばれる黒い結晶や、炭素以外の不純物が結晶の中に入っているものが、ダイヤモンドと言う形にカッティングされたときにどれだけ含まれているかという基準値です。
ダイヤモンドは炭素の単体結晶ですが、一切不純物の入っていない結晶はほぼ無く、ほとんどの結晶に不純物が入っているといってもいいほどです。
その上で肉眼で見てどのぐらい不純物が見えるか、という観点で見ていくことが大切だと思います。一般的にIクラスは誰が見ても肉眼で何かが見えます。ですので、婚約指輪などはSIクラス以上のものから使われます。
ですが、SIクラスはよく見ると肉眼で見える不純物が必ずあります。ですが余程入っている場所が悪くなければ、かなり目が良い方がまじまじとダイヤだけを見ればわかる程度です。
VSクラス以上は肉眼では見えません。
ティファニーなどはVSクラス以上と言う基準でダイヤモンドの品質の保証をしています。
VSクラス以上であれば目に見える不快感はないと言うことになります。
カット~CUT~
カットに関してですが、世界の丸い形をしたダイヤモンドの多くは58面ブリリアントカットを基準にカットされております。
ザックリではありますが、その58面ブリリアントカットの理想値というのが決まっており、その理想値に対してどれだけ満たされた比率でカットされているかで品質が決まっております。
ダイヤモンドはどんなに無色透明でも、不純物がなくても、カットが良くなければ輝きません。カットによる反射によってキラキラ輝いているので、カットが輝きには一番影響があることを覚えておいてください。
婚約指輪では上の図のFAIR(フェア)やPOOR(プア)などは使われません。基本的にはGOOD以上です。ただGOODのレベルになるとまだ理論値からの誤差がかなりあるため、個体によって輝きに誤差が出ます。
GOODの上のVERY GOODになるとかなり綺麗で誤差は減ってきます。ただVERY GOODもGOODよりなVERY GOODと言うのも存在するので完全に安定しているとは言えません。
ダイヤモンドはEXELLENT CUTを選べば間違いありません。
現在の日本ではEXELLENTの中にもノーマルのエクセレント、トリプルエクセレント、エクセレントのハート&キューピット、トリプルエクセレントのハート&キューピットというさらに細かいグレードが存在します。確かにグレードが上がれば上がるほどきれいになって行きます。エクセレント以上あればその誤差は、まずわかりません。
最低でもVERYGOOD。EXELLENT以上であれば間違いはありません!
さらにここで、職人としての秘密のアドバイスがあります。この方法を知っているだけで、同じ頻度で30日以上使ったときに、グレードに関係なくあなたのダイヤモンドが一番輝いている方法をお教えいたします。興味のある方は下記をクリックしてください。
職人歴30年の私が教える、ダイヤモンドのお手入れ方法
カラット~CARAT~
最後に、カラットとは重さの単位です。1カラット= 0.2グラムという重さの単位で、ダイヤモンドは重さで売られております。重さで売られているのですが、58面体ブリリアントカットという基準でカットされているため、見た目の直径がある程度決まってきます。
例えば理論値として1カラットだと6.52ミリなのですが、カットの品質により多少前後します。
ここで私の個人的な見解ではありますが、ダイヤモンドは単純に品質のグレードも大切ですが、ある程度の品質の範囲で見比べた場合、大きさが大きければ大きいほど単純に光の反射量が増えるため綺麗に見えると思います。
同じ価格で買える範囲の品質で見比べた場合、かなり品質の良い小さなダイヤモンドと多少グレードが低いけど大きめなダイヤモンドを並べたときに、大きい方が輝いて見えます。
大きければいいというものでもないことは言うまでもありませんが、美しさを追求するものとして身に着けるものとしてみた場合、個人的な経験として言わせていただくと、大きさというのは一番大事だと感じます。
ここで1つ裏話ではありますが、ダイヤモンドを買うときにグレードと言うものはどうしても気になってくるとは思います。ですが購入後単純に覚えているのは大きさだけと言っても過言ではありません。大きさだけは鑑定書などを見なくても大きいか小さいかだけは目で見ればわかりますからね。
購入してから時間が経ってしまうと、グレードをはっきり覚えている方は少ないです。「カラーはDにこだわったから覚えているけど、クラリティ?でしたっけ。傷は見えないものにしてカットは多分エクセレントだった気がします。」位のアバウトな感じになってきます。
もうひとつ私の経験としてお話しておきたいのですが、リフォームをお受けするお客様の中で一番多いご要望が、「ダイヤモンドが小さくて今の自分には物足りないから、リフォームしてもう少し見栄えを良くして欲しい。」です。
ダイヤモンドの魅力の一つとして、ダイヤモンドを身に着けていくともっと大きなものが欲しくなるという力があります。人は一度感じた美しさやエネルギーに対して、より美しくより強いものを欲するのは必然なのかもしれませんね。
ジュエリーは買って大事にお家に置いておいても、本来の価値を感じることはできないと思います。やはり身に着けて楽しむことが、一番ジュエリーからエネルギーを受け取ることが出来て、その価値を感じれることだと思います。
ダイヤモンドを選ぶときに一番最初に決めるべきは大きさです。そして長い目で見据えて、初めに思った大きさよりも少し大きめなものを選ぶことをお勧めします。
その裏付けとしては、私が今までおつくりした何百人というお客様の中で、ダイヤモンドが小さかったり少なくて後悔の言葉を吐いた方はいますが、大きかったり多かったりすることに対して後悔の言葉を聞いたことは一度もなく、むしろ「あの時のアドバイスを聞いておいて本当によかったです。」という感謝の言葉はいただいたことは沢山あります。
まとめ
もし今までに宝石店を回ったことがある方でしたら、おそらく今まで聞いた話とは違う点も沢山あったと思います。
その違いの理由は、一般的にはどのように売るかと言う観点からセールストークがなされていますが、DiamondJewelは購入いただいた後にどのように使っていただくかと言うことを一番に考え、お作りし、ご提供していきたいと考えているからです。
最後にもう一度今までのおさらいをまとめておきますので目を通してみてください。
これらのポイントを抑えれば、今後ダイヤモンドを購入する際に後悔する事はなくなると思います。
ぜひ皆様に心から楽しめるダイヤモンドライフを送っていただけることを心より祈っております。
≪DiamondJewelおすすめのダイヤモンドの選び方≫
カラーの見極めとしての結論は、D~Fカラーであれば見た目の誤差はほぼないので、ダイヤモンドを選ぶ際にはご予算などと相談してFカラー以上を選べば間違いはない!ということです。
クラリティーの見極めとしての結論は、VSクラス以上であれば目に見える不快感はないと言うことになります。
カットの見極めとしての結論は、最低でもVERYGOOD。EXELLENT以上であれば間違いはありません!
カラットの見極めとしての結論は、ダイヤモンドを選ぶときに一番最初に決めるべきは大きさです。そして長い目で見据えて、初めに思った大きさよりも少し大きめなものを選ぶことをお勧めします。